ほてり、肌荒れ、吹出物などによる赤い顔は、血熱(けつねつ)が原因です。
血熱とは、体の中に熱がこもり、血(けつ)が熱を持った状態のことを言います。日本にはなじみのない考え方ですが、中医学では血の病的症状として昔から重視されてきました。そしてこの血熱の傾向にある人が、今の日本では増えているのです。
血熱は食生活やストレスが原因の一つとされています。食の欧米化、生活習慣の乱れ、過労や人間関係、経済事情、さまざまな心配ごと…。現代の日本人は心身ともにバランスを崩しやすい環境にあり、血熱になりやすい状態と言えるでしょう。
血熱傾向になると、ほてり・のぼせ・発熱といった熱の症状や、赤みのある肌荒れ・ニキビ・吹出物・目の充血・イライラ・便秘・生理不順といった血の症状が現れ、さらには赤みのある発疹・紫斑(ししん)・出血などを引き起こす原因にもなります。
これらの症状に対しては、何にも増して血熱を冷ますことが肝要です。血熱を冷まし、便秘を解消することで、これまでの対処ではなかなか解決できなかった症状を自然な健康状態へと導きます。
