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冬から始める花粉症対策


まだまだ寒さの厳しい日が続きますが、春はもうすぐそこ。花粉症の人にとってはつらい季節ですが、早めの対策を心がければこの時期をラクに乗り切ることもできます。本格的な花粉シーズンを迎える前に、”花粉に負けない身体づくり“を目指しましょう。

(監修:菅沼 栄先生 中医学講師)


身体の抵抗力をアップして花粉の侵入を防ぐ

中医学(中国漢方)では、季節ごとの特徴やその影響を考えながら身体を整えることを大切にします。強い風の吹く「春」に気をつけたいのは「風邪(ふうじゃ)」。風邪には他のさまざまな邪気を連れて身体に入り込むという特徴がありますが、「花粉症」はこの風邪が花粉を運んで身体に入り込むことが原因と考えられています。
こうした邪気(風邪や花粉)の侵入を防ぐ役割を果たしているのが、体内の「衛気(えき)」です。衛気は身体を守る「抵抗力」のようなもので、身体の表面(鼻やのどの粘膜、皮膚など)にバリアのように存在し、邪気の侵入を阻止しています。そのため、体内の衛気が不足すると花粉などの邪気が身体に入り込みやすくなり、鼻水やくしゃみ、目のかゆみといったアレルギー症状が現れるのです。
反対に、体内の衛気を十分に養って身体の抵抗力を高めることで、花粉症の症状を改善することも期待できます。花粉症に悩まされている人は、症状を抑えるのと同時に日頃から体質を整えておくことがとても大切。冬のうちから早めの体質改善に取り組み、つらい症状をなるべく軽くできるよう心がけましょう。

花粉症・予防のポイントと症状別セルフケア

花粉症対策は、“根本的な体質改善”と“症状を抑える養生”の二段構えが基本。
本格的な花粉の季節がくる前に、まずは“花粉に負けない体質づくり”から始めましょう。


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予防のポイント

「衛気(えき)」を養って身体の抵抗力をアップ!
花粉症の予防は、邪気(風邪や花粉)を寄せ付けない”抵抗力の強い身体づくり“が基本。そのためには、身体の抵抗力となる「衛気(えき)」を十分に養うことが大切です。
「肺」と「脾胃」は、呼吸や栄養の吸収を通じて「気」を生み出す大切な臓器。そのため、これらの臓器が弱っていると体内の衛気も不足しがちになり、花粉症の症状も出やすくなってしまいます。普段からかぜを引きやすい、胃腸が弱い、虚弱体質で疲れやすい、といった不調を感じている人は、肺や脾胃を健やかに保つよう積極的な養生を心がけましょう。
また、ストレスや睡眠不足、食事の不摂生なども身体のバランスを崩して抵抗力を低下させる原因に。十分な睡眠、バランスのとれた食事など、生活習慣を整えることも大切です。
花粉症予防の体質改善は、季節を問わず日頃から取り組むことがポイント。まずは今年の春に向けて、今すぐ始めてみてください。

こんな人は要注意!
・花粉症の症状が出たことがある
・かぜを引きやすい
・息切れする
・疲れやすい
・汗をかきやすい
・顔色が白い
・舌の色が淡い食の養生

症状別セルフケア

の花粉症
水っぽい鼻水は「冷え」、粘りがある鼻水は「熱」の症状
水っぽくサラサラとした鼻水が出るのは、邪気(風邪や花粉)が身体に入り込んだ初期症状。まだ冬の寒さが残っている時期に多い冷えの症状なので、食事や服装で身体をしっかり温めるようにしてください。
また、粘りがある黄色っぽい鼻水は、症状が長引いて炎症が起きている状態です。身体の余分な熱をさまして邪気を追い払い、症状の悪化を防ぎましょう。

の花粉症
余分な熱を取り除き、かゆみや充血を和らげる
白目は「肺」と深い関わりがあるため、風邪や花粉が身体に入り込んで肺の機能が弱くなると、目のかゆみや充血などの症状が現れることがあります。こうした症状は、炎症が起きている「熱」の症状。目の症状が強く出ている場合は、風邪を発散しながら余分な熱をさますよう心がけましょう。

皮膚の花粉症
熱っぽさをすっきりさせて症状の緩和を
中医学では、皮膚と「肺」はつながっていると考えます。そのため、風邪が花粉を運んで身体に侵入すると、肺の機能が弱くなって皮膚にもかゆみや赤みといった症状が現れるのです。こうした症状は目のかゆみや充血と同様に「熱」の症状なので、邪気を発散しながら熱をさますことが大切です。

こまめな気配りで花粉対策を

症状をなるべく軽くするためにも、毎日の過ごし方にちょっとした工夫や注意を。メガネやマスクを身につけたり、衣服に付いた花粉を払い落としたり、こまめな対策の積み重ねで花粉がなるべく身体に入らないようにすることが大切です。
また、脂っこいものや辛いもの、甘いものなどの食べ過ぎは避け、新鮮な野菜をたくさん摂るようにするなど、食事にも気を配りましょう。

花粉の季節の過ごし方
・風の強い日、晴れて暖かい日はなるべく外出を控える
・外出時はマスクやメガネ、帽子などで花粉を寄せ付けない工夫を
・帰宅時は、家に入る前に花粉を払い落とす
・外出後はシャワーや入浴を。手洗い、洗顔、うがいなども効果的
・脂っこいもの、辛いもの、甘いもの、乳製品の食べ過ぎに注意






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